大学生の自殺予防プログラムCAMPUSの論文が掲載されました。

2019年から筑波大学で医学類の学生に行っている独自の大学生向け自殺予防プログラム
Crisis-management, Anti-stigma, and Mental Health Literacy Program for University Students (CAMPUS)の効果を検討した論文が、8月にオンラインジャーナルのF1000に掲載されました。
 
 Takahashi A, Tachikawa H, Takayashiki A, Maeno T, Shiratori Y, Matsuzaki A, Arai T.:
Crisis-management, Anti-stigma, and Mental Health Literacy Program for University Students (CAMPUS): A preliminary evaluation of suicide prevention.
F1000Res. 2023 Jul 3;11:498. doi: 10.12688/f1000research.111002.2. eCollection 2022.
PMID: 37576384 
 
 
このプログラムは災害・地域精神医学太刀川教授と当時大学院生(現北星学園大学講師)の高橋あすみ先生が開発し、精神科グループが毎年医学教育として2年生に実施しています。内容は、メンタルヘルスリテラシー、スティグマ、自殺予防の危機介入を学ぶ体験型学習で、実施6か月後に学生の自殺念慮の低下と援助希求の改善効果を認めました。効果の詳細は論文をご覧ください。
 
CAMPUSは他大学でも多施設共同研究として実施しており、
今後も自殺予防の教育普及啓発をはじめとしたさまざまな活動につなげていきたいと思います。