健常高齢者を対象に頭部MRI検査と、前庭機能や固有感覚などを評価可能なバランス検査を行なったところ、前庭系を反映するバランス指標と海馬全体の容積やCA3、CA4などの領域の容積との間に正の相関を認めました。相関を示した領域は前庭系からの入力を強く受ける部位であると言われており、今回の発見はそれに合致する結果でした。論文は下記リンクからご覧いただけます。
Ryotaro Ide, Miho Ota, Yasushi Hada, Takumi Takahashi, Masashi Tamura, Kiyotaka Nemoto, Tetsuaki Arai. Relationship between hippocampal subfields volume and balance function in healthy older adults. 2023. 【DOI】doi.org/10.1016/j.gaitpost.2023.02.003