第239回つくばブレインサイエンスセミナー

12月26日(火)、第239回 つくばブレインサイエンス・セミナーが開かれました。

今回は「新規NMDA受容体調節薬GLYX-13の抗うつ作用メカニズムについての研究」というタイトルで、大日本住友製薬株式会社の加藤 太朗氏にお話をいただきました。

NMDA受容体の非競合的拮抗薬であるケタミンは抗うつ作用があり、新規の抗うつ薬として研究されていますが、副作用があり実用化は難しいという問題があります。今回のGLYX-13はケタミンと同様の効果は維持したまま副作用を抑えた化合物で、これまでとは違った作用機序を持つ新たな抗うつ薬の誕生を期待させる内容でした。